訪問看護師のとある1日の流れ
訪問看護師

- 8時30分~
- 出勤をしてミーティングを実施
- 出勤をしたら、事業所で当日、訪問を行う利用者の情報の確認や訪問の準備を行います。ミーティングを行い、各スタッフの1日の予定や利用者の情報の共有を行います。訪問看護だけではなく、訪問診察、訪問リハビリ、法人内の訪問事業部のスタッフ全員がミーティングへ参加するため看護・医療の面で連携がスムーズに取れます。

- 8時30分~
- ステーションを出発して、利用者宅へ訪問
- 移動時間は15~20分で調整を行っています。
車は基本、1人1台で使用可能。

- 9時00分
- 1件目の利用者宅へ訪問(点滴管理)
- 当法人が運営しているサービス付き高齢者住宅へ訪問。全身状態を観察し、清潔ケアや点滴の管理を実施。この方は施設内での看取りを本人・家族が希望されています。当法人のサービス付き高齢者住宅は看取りまで行うため重症度の高い方から軽度の方まで利用されているのが特徴です。
自宅にいるような環境下でサービスを提供することが可能です。

- 9時30分
- 記録
- 次の訪問までに記録の記入を行います。

- 9時45分
- 2件目の訪問(創処置)
- 同様に当法人が運営している施設の方の訪問。
全身状態を観察し、爪切りや足浴等のケアを実施し、創部の処置を行います。
施設のスタッフとも連携を取り、利用者様が安心して生活を送れるように心掛けています。

- 10時15分
- 移動
- 移動は15~20分で組んでいます。

- 10時30分
- 3件目の訪問(認知症)
- 全身状態を観察し、その人に合わせた看護を展開していきます。
認知症があるためその人のペースに合わせながら60分の時間を使い、清潔ケアやリハビリ、療養環境の整備等を行います。

- 11時45分
- ステーションに戻り午前中の情報の共有
- 午前中に利用者のことで変化があったことや気になること等を担当のケアマネージャーや相談員へ報告します。細かい情報でも連携することで多職種間の信頼関係が構築され、利用者様に有益な環境が形成されていきます。

- 12時00分~13時00分
- お昼休憩
- 午後の訪問に備えてしっかりと栄養と水分を補給します。

- 13時15分
- 移動
- 13時30分
- 午後1件目の訪問(精神)
- 当法人と提携している外部の施設があり、訪問看護を契約している方への訪問を行います。訪問看護の利用者様の中には精神疾患を抱えている方も多くおり、内服の確認や生活状況の確認、軽めの運動等を行いながら精神面のケアを行い、自立支援を促していきます。

- 14時45分
- 午後2件目の訪問(難病)
- 対話を通して病状が進行していくことへの不安の軽減や運動機能を維持していくためにリハビリのを行い、その人らしく自宅で生活出来るようにサポートしていきます。

- 16時00分
- 午後3件目の訪問(がん末期)
- 全身状態の観察、清潔ケア、服薬管理、CVポートの管理等を行います。
- またご家族とも対話を通して、不安感の表出・軽減・受容が行えるように精神的なサポートも行います。自宅での看取りを希望されており、利用者様・ご家族の思いに寄り添い、支えていきます。

- 17時15分
- ステーションへ戻る
- 1日の記録や各連携機関へ報告を行い、情報を共有します。
また朝と同様に夕方も訪問看護、訪問診察、訪問リハビリのスタッフが参加してミーティングを行い、訪問事業部として情報の共有を行います。

- 17時30分
- 業務終了
- 残業はほとんどなく、基本的には定時で帰宅することが多いです。家族や友人、趣味等のプライベートの時間を充実してもらいます。
仕事とプライベートでONとOFFを切り替えていきましょう。

- カンファレンス
- 毎週木曜日は8時30分から30分程度、訪問事業部としてカンファレンスを実施しています。当院の院長を始め、訪問診察の医師も参加して行うため、全体で情報を共有し、利用者様とご家族へいま、何が必要かを他職種で話し合い、サービスの質の向上に努めています。

- ひとこと
- 重症度の高い利用者様へ訪問した際等、現場で1人で判断に悩んだ際は管理者等へ連絡を行い、一緒に考えてもらい、アドバイスをもらいます。
また法人内の訪問診察の医師等へ相談することもでき、安心して看護を展開することが出来ます。
リハビリに関しても専門職からのアドバイスを貰い、その人に合わせたリハビリプログラムを一緒に考えてくれます。